FPから見たマンション購入のポイント【その他】

前回のコラム(FPから見たマンション購入のポイント【価格面】)では価格面からのマンション購入のポイントを書いてみましたが、今回はその他の面を見て行きたいと思います。

■マンション販売業者と建設業者
新築マンションでは販売業者と建設業者がどこかも注目します。過去の販売実績、建設実績などを参考に自分なりの視点で信頼できそうな業者を選びましょう。さらに追求すれば業者が販売・建設した物件が中古市場でどのような評価となっているかも参考になるかもしれません。

複数の不動産仲介業者(ベテランの営業マン)に「中古市場で評判の良いマンションは、どこが販売・建設した物件ですか」等も聞いてみても良いと思います。

参考意見として、業界の実情や選ぶ場合の視点など独立系の住宅コンサルタント業者に相談してみても良いでしょう。

幾つか候補となる物件が上がってきましたら、住環境や維持費をしっかりと調べましょう。

■住環境
立地や用途地域については勿論のこととして、専有部や共用部について現在および将来の家族構成を想定して家族が過ごす空間として適正かどうか?共用部の管理はどのような体制になっているのか?といった点は重要なチェックポイントです。

低層階の場合は電柱や電線の位置関係、周辺施設から発する音や臭い(夜や土日も含めて)も確認しておく必要があると思います。

細かいことかもしれませんが、お子様がいるご家庭で下の階への騒音を出来るだけ注意して部屋や防音対策を見ている方がいらっしゃったりします。また、共用施設の充実を売りにしていても、自分たちが満足感を得られそうかどうかを見ている方もいらっしゃいます。

■マンションの維持費
維持費の面では管理費・修繕積立金・駐車場代などは継続的に支払うものですから、住宅ローンの返済額と合わせた負担で検討しましょう。特に修繕積立金は概ね5年毎に改定上昇が見込まれるケースが多いです。長期修繕計画案で改定の目安を確認してみてください。国土交通省で修繕積立金の統計データが公表されていますから、どれぐらい負担が乖離しているかも参考になると思います。

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<執筆者>
・執筆者:山下修一
・所属会社:アズ・ユア・プランナー
・主な資格:ファイナンシャルプランナー(CFP・1級FP技能士)

<執筆者のプロフィール>
ライフプランからの住宅資金計画を提唱する実務家ファイナンシャル・プランナー。住宅ローンや保険の見直し、家計改善、資産形成など長期総合的にアドバイスを行っている。

 

山下修一