住宅の物件探しの基本は多くの物件を見ること

住宅購入を考えはじめて、インターネットなどで見つけた物件を見学に行くときに理解しておくべき基本的な心得え、注意点についてのお話です。

日々、多くの物件を現場や資料で見ている不動産会社の営業マンと異なり、住宅購入を検討している人は、不動産を見慣れていません。当たり前のことですね。一度、住宅を買った経験がある人でも詳しいとは言えないでしょう。

住宅購入を考えはじめて最初に見学した物件で購入を決めたという人がいます。そのすべてを否定するつもりはありませんが、高額な買い物であることや長く暮らす住まいであることを考えれば、もっと慎重に物件を比較検討した方がよいと考える人は多いでしょう。

物件探しで失敗する可能性を少しでも抑えるため、以下の点は住宅購入時の必須条件とすることをお勧めします。

  • 最初に見学した住宅をすぐに買わない
  • 必ず複数の物件を見学する

これを見た多くの人は、それは当たり前のことだろうと感じるかもしれません。しかし、第三者の立場で住宅購入を進めている方のお話を伺っていると、意外と1つの物件しか見学せずに購入を決めてしまう人がいることに驚きます。

複数の物件を見学した後、結果的に最初に見た物件を購入するのであればよくわかるのですが、そうではないのです。

例えば、新築マンションを購入しようとしている人であれば、初めて見たモデルルームの見事さに心惹かれて、そのまま購入申込してしまうことがあります。しかし、いくつかのモデルルームを見れば慣れてくるので、もう少し冷静な判断ができるようになることでしょう

一戸建て住宅であっても、同じように装飾されていることがあり、冷静な判断ができない人もいます。

不動産を見る目を養うためには、多くの物件を見る必要があります。広告などで物件情報を見た時に、それほど購入意欲が高くなくとも見学して目を慣らしておくぐらいの考えがあってもよいでしょう。

「それほど真剣に考えていない物件を見学するなんて、冷やかしみたいで申し訳ない」と考えていませんか?確かにそういう考えもありますが、不動産会社は冷やかし程度のノリで見学に来ている人たちをたくさん接客しています。

それに、冷やかしのつもりがその物件を気に入って購入することもありますし、その見学をきっかけに接点をもった不動産会社から別の物件を紹介してもらって契約に至ることもあります。

住宅購入は遠慮しすぎないことが重要ですから、見る目を養うためにも多くの物件を見学するようにしてください。

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