屋根工事における注意点、チェックポイントです。
垂木の取り付け状況に歪み、ぐらつきがないか確認し、その上に野地板を施工します。野地板は釘で留められますが、野地板の外周部分は100mmピッチで中央部分は200mmピッチとなっているかチェックします。
野地板の固定状況をしっかり確認し、浮いている箇所がないかも確認しておきます。もし、トップライト(天井に設ける窓:天窓)がある場合には、その周囲の木材(垂木など)を欠いていないかチェックします。
次に下葺き材であるルーフィングのチェックです。雨漏りを防ぐ大事なところですから、しっかり確認しなければなりません。
ルーフィングは、勾配の上手側のシートが上になるように施工しているか確認し、そのシートの重ね代が十分か(上下方向は100mm以上、左右方向は200mm以上)チェックします。壁面に接する立上り部分は300mm以上あるかもチェックします。
また、屋根の棟部分(角の部分)のルーフィング(防水シート)については、重ね代を200mm以上とします。当然のことながら、ルーフィング(防水シート)に破れた箇所がないかチェックしておくことは本当に大事なことです。
仕上材(スレート)を施工した後は、仕上材に割れがないか、留め方に問題ないか、雪止め金物が適切に施工されているか確認する必要があります。
左の写真はルーフィングの上にスレートを張っている途中です。
雨樋については、その勾配が適切か、固定状況に問題ないか確認しなくてはなりません。
チェックポイント
屋根
- 垂木の取り付け
- 野地板の取り付け(浮きなど)
- 下葺き材の重ね合わせ(向きと重ね代の寸法)
- 下葺き材の立上げ寸法
- 下葺き材の屋根の棟部分の重ね合わせ寸法
- 下葺き材の破れ
- 板金による捨て谷、本谷、雨押さえの状態
- 浅木の取付け状態
- 緊結状態
樋
- 勾配
- 位置
- 固定
- 接着剤