内覧会で床下の調査

住宅購入の過程の1つで、内覧会という機会があります。物件の見学をすることを内覧と呼ぶこともありますが、ここでいう内覧会とは新築住宅の引渡しを受ける前に買主(または施主)が、契約した住宅の仕上りをチェックする機会を指しています。

住宅の仕上りのチェックといってもピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。

一戸建てでもマンションでもそうですが、契約した住宅の施工精度・品質をチェックするのが、内覧会です。本当は、竣工検査や完成検査と呼ぶ方が正しいのですが、いつ頃からか内覧会と呼ばれるようになりました。

新車を購入すれば、納車されたときにキズなどがないか確認しますよね?それの住宅版です。

しかし、住宅の場合はキズや汚れを見るのはあまり重要ではありません(もちろん、キズ等も指摘して補修してもらうのですが)。キズや汚れよりも大事なものをしっかりチェックするのが内覧会の本当の目的です。

たとえば、基礎の仕上り(ひび割れ等)、外壁の仕上り(ひび割れ等)、床や壁の傾き、建具や水周り設備等の動作チェック、そして床下や屋根裏の調査です。

床下では、基礎の内側、土台、束、金物、断熱材、給排水管など、チェックすべき項目は多岐にわたります。屋根裏では、柱、梁、金物、断熱材、雨漏りなど、こちらも大事なチェック項目がたくさんあります。

内覧会は、あくまで竣工検査(または完成検査、施主検査という)です。ただ単に、完成した住宅を見学する機会ではありません。買主として、しっかりと検査して指摘すべき項目を指摘し、引渡しを受けるまでに補修してもらわなければなりません。

内覧会とは、買主(または施主)がその住宅の引渡しを受ける前の大事な検査の機会だと理解しておきましょう。不具合などがあれば、売主やハウスメーカー、施工会社に補修してもらう必要があります。

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第三者の一級建築士が、住宅購入・新築時などに建物の施工ミスや劣化具合などを調査する。新築(建築途中および完成物件)・中古住宅に対応。安心してマイホームを購入できる。