築年数と見た目の印象

中古住宅を購入する方は増加傾向にありますが、もともと日本では中古住宅より新築住宅を好む傾向にあるのは明らかです。

 このことと強く関連するとは思いますが、同じ中古住宅であっても築年数が新しいものを好む方も多いですね。

 しかし、建物の築年数と建物の状態(劣化具合など)は必ずしも一致しません。これは今までに大変多くの住宅診断をしてきた経験から、断言できる事実です。

 また、中古住宅を見学したときの見た目の印象(綺麗かどうか)と建物の状態(劣化具合など)も一致するとは限りません。

 よって、中古住宅を購入するのであれば、必ず築年数や見た目の印象を重視しすぎずに、冷静にその建物の状態を見極めるようにした方が良いでしょう。

 その建物の知るべき情報は、表面的なことだけではなく、劣化具合などの建物の状態です。

 仮に、築10年と築20年の中古住宅があり、どちらも前向きに検討しているとします。築10年の住宅が3,000万円で築20年の住宅が2,500万円であれば、築年数の違いを反映した売却額であり、なかなか判断に迷うところかもしれません。

 しかし、建物をしっかり調査したところ、建物の状態は築20年の方が良かったとすればどうでしょうか。価格も安く、建物の状態も良い、、、これはお得に感じられますよね。

 上記は少し極端な例ですが、実際にありうることです。なかなか建物をご自身で調査するのは難しいことですが、こういうところは第三者の専門家に住宅診断を依頼して診てもらうのも1つの有効な方法です。

 築年数や見た目だけで中古住宅の購入判断をせずに、建物の本当の状態を見極めて賢い中古住宅の購入をしてください。

ホームインスペクションのアネスト

ホームインスペクション
第三者の一級建築士が、住宅購入・新築時などに建物の施工ミスや劣化具合などを調査する。新築(建築途中および完成物件)・中古住宅に対応。安心してマイホームを購入できる。