中古一戸建て住宅の購入前に利用される住宅診断(ホームインスペクション・住宅検査)をご存じでしょうか?契約する前の最終判断として利用されている住宅診断です。
中古一戸建て住宅は、新築住宅に比べて建物が劣化しているのは言うまでもありません。その劣化の度合いも個々の住宅によって様々で、築年数相当程度の劣化をしているものもあれば、築年数の割に劣化が激しい(例えば、築10年なのに築20年程度の建物と同様に劣化が進んでいる)こともあります。
逆に、築年数の割に劣化があまり進んでいない(建物の状態としてはお得?)中古住宅もあります。
建物の劣化具合が不明瞭で、購入後に予期せぬ問題(劣化の修繕等)にコストがかかる可能性など(リスク)があることが、中古住宅の購入を妨げる一因とも言われております。
そのために、この数年、急速に普及してきたのが、専門家による中古住宅の住宅診断です。建物の調査なのですが、住宅検査やホームインスペクションとも言われております。
この住宅診断では、劣化状態だけではなく、新築時の施工ミス等が発見されることもあります。施工ミスや劣化具合を確認することで、中古住宅の購入判断の1つとすることができます。
通常、不動産仲介業者は建物を診断する能力は有しておりません(専門分野外)し、買主の購入と利害関係のない第三者の住宅診断結果やアドバイスを聞くことができるというメリットもあるので、第三者に依頼すると良いでしょう。
既存の建物ですので、何もかもがわかるというわけではありませんが、長くお住まいになることや資産価値に関わることであることも考慮すれば、住宅購入時に6~15万円程度の投資をしてリスク回避しておくのは失敗しない中古住宅購入には必要なことです。
実際に、中古住宅の住宅診断(ホームインスペクションを利用する場合は、一級建築士に依頼するようにしてください。