住宅購入を考えるうえで、自分たち家族の考え方と世間のずれや他の人たちはどのように考えているのか気になったことはありませんか?一般的にはどんな考えでマイホーム探しをしているのか、もしくはそもそも住宅を買わないのかどうかといったことが、皆さんの住宅購入の参考になることもあるでしょう。
ここでは、内閣府が公表している「住生活に関する世論調査(平成27年11月)」の結果について取り上げてみます。日本人1,736人が平成27年10月に回答したデータです。
住宅の所有についてどう考えているか?
- A:所有したい 74.9%
- A-1:所有したい 61.5%
- A-2:どちらかといえば所有したい 13.4%
- B:所有する必要はない 16.5%
- B-1:どちらかといえば所有する必要はない 6.1%
- B-2:所有する必要はない 10.4%
- C:どちらでもよい 7.8%
平成16年に実施された同調査のときよりは、所有したいと回答した方が減少しているものの、日本人の4人のうち3人は所有したい(A)と考えていることがわかります。住宅所有に対する高い意識がわかります。ただ、年齢別の内訳を見てみると面白い点があります。
20~30代で「所有したい(A-1)」と回答した割合は50%程度であるのに対して、40代以降は各年代ともに63%以上となっており、年齢による意識差が明確です。但し、「どちらかといえば所有したい(A-2)」も含めると20~30代も所有に対する高い意識はあるようです。
所有したいと回答した方で、その理由は何か?
- 同じところに住み続けたいから 58.1%
- 長い目で見ると所有したほうが有利だから(資産価値があるから) 21.5%
- リフォーム(室内の改造や模様替え)などが自由にできるから 4.5%
- 子供に財産として残したいから 10.4%
- 特にない 4.1%
「同じところに住み続けたいから」という理由が飛びぬけているのは、少し意外な気もしましたが、高齢になるほどこの割合が高くなっており、高齢者にとって当然の考えでもありますね。ちなみに、回答者は70代が最も多いため、全体の割合が高齢者に引っ張られています。選挙と同じでしょうか、、
30代や40代では、「長い目で見ると所有したほうが有利だから」と回答した方も30%を超えており、年齢的に将来のことも考慮していることがよくわかります。
住宅・不動産業界では、リフォームやリノベーションが伸びると言われて久しいですが、「リフォーム(室内の改造や模様替え)などが自由にできるから」と回答した割合は低く、しかも平成16年の調査時よりも減少していました。これは若い世代でも数値が低く、リフォームに対する業界側の意識との差があるように感じられます。
所有する必要はないと回答した方で、その理由は何か?
- 家族の状況の変化(子供の独立や転勤など)にあわせて自由に住み替えたいから 19.2%
- 維持・管理のわずらわしさがないから 17.8%
- 多額のローンをかかえたくないから 20.9%
- 固定資産税・相続税などの支払いが重いから 7.7%
- 資産価値として期待できないと思うから 5.6%
- 特にない 17.1%
- その他 10.8%
上位3つの理由はよくわかりますが、そのなかでも「維持・管理のわずらわしさがないから」は思った以上に問題になっているのだと感じます。特に、一戸建ては全て自分で維持・管理しなければなりません。
住生活に関する世論調査は、この続きもありますが、今回はここまでにしておきます。こういった考え方には、地域差や家庭環境、勤務先などの要因もありますから、結局は個別の理由で判断していくべきことですが、世間の意識も1つの参考にして住宅購入について考えてください。