"; ?> 住宅ローンの返済攻略法 〜その2:これから迎えるライフステージを知ろう〜
金計画の注意点・住宅ローンの組み方・借方(応用編)

住宅ローンの返済攻略法 〜その2:これから迎えるライフステージを知ろう〜


 前回の私のコラム(住宅ローンの返済攻略法 〜その1:未来年表を作成してみよう〜)では、長きに渡る住宅ローンの返済にあたって、まずは「未来年表」を作り人生を展望してみることをお伝えしました。

 基本的な作業で当たり前じゃないかに思われますが、実践されている方はまだまだ少ないように思います(以前に比べ人生設計への関心は高まっていますが)。

 最初ちょっと様子見で物件を見に行ったとしましょう。もしそこで気に入ってしまった場合、とにかく買いたい・誰よりも早く決めて落ち着きたい気持ちが先行してしまう場面、結構見てきました。目先の判断で進めてしまいたい気持も芽生えてきます。

 そんな状況に陥ると、長期的な返済計画を立てるつもりでも横に置くこと(=たぶん放棄)となり、将来抱えてしまうかもしれないリスクを確認できなくなります。

 ですから未来年表から自分たちが迎える「ライフステージ」を知り、その上での判断へ持って行って欲しいと思っています。

 ライフステージとは、現在〜10年〜20年〜30年〜40年後の年齢で迎えている時期のことを指します。一般的には独身、結婚、子育て1(出産・保育)、子育て2(小学・中学)、子育て3(高校・大学)、リタイア準備、リタイア(再雇用)、リタイア(完全)に分けられます。

 各ライフステージの特徴や家計で想定されるポイントを整理してみたいと思います。

1.独身時期・・・就いた仕事を通して目指すべきキャリアが見えてくる。必要になる知識や資格の取得を行う。将来良きパートナーとの出会い(結婚)を意識して、自分磨きや結婚に向けた資金を確保する。

2.結婚時期・・・良きパートナーとの共同生活(世帯収支)が実際にどうなるか判る。経済的感覚が同じ部分/違う部分も判る。実家・親族との付き合いが始まる。子づくりを考える。その場合に仕事をどうするのかを考える。

3.子育て1(出産・保育)・・・出産準備、出産後の慣れない育児に振り回されやすい。子ども中心の生活になる。成長の楽しみと並行してお祝いのイベントや買い物等で生活リズムが変化する。結婚時期から上乗せされた家計に直面する。共働き世帯は保育園料の負担が大きいので見積もる。自家用車の必要性を最も感じやすい時期でもある。

4.子育て2(小学・中学)・・・子どもの身体と精神の成長とともに習い事やレジャーの出費が増える。高校受験を視野に中学2〜3年生の時期に塾代や講習代等の出費が増える。

5.子育て3(高校・大学)・・・通学やクラブ活動に掛かる費用が多くなる。大学受験を\\視野に予備校代・受験費用・入学金・学校納付金などで教育資金のピークを迎える。

6.リタイア(準備)・・・本格的には40代後半から50代で準備を始める。ただ、晩婚により出産年齢が遅くなった世帯は子育て1・2・3のステージと並行して迎える可能性が高い。企業によっては役職定年や出向による影響、退職金の見込みを見据えた貯蓄や運用も必要になってくる。

7.リタイア(再雇用)・・・公的年金の受給開始が65歳。公的年金や企業年金から受給見込み額も仮でも確認する。年金受給まで空白期間が生まれるのであれば、再雇用での収入目標を立てる必要がある。現役時の収入はほとんど期待できず大きく下回るほうで考える。

8.リタイア(完全)・・・世帯収入が公的年金や企業年金となるため、生活費をどれだけ賄えるのかがポイント。余暇を趣味や旅行で過ごしたり、健康維持・持病の治療・介護サービスを含めると支出が収入を上回るのが一般的。そのためにも取り崩せる十分な貯蓄を確保しておきたい。

 以上です。いかがでしたでしょうか?

 夢のマイホームを購入できたとしても、長期的に住宅ローン・修繕費・管理費・固定資産税などの住宅費と、ライフステージでの出費とが折り合えるのかどうかで判断しましょう。

 結局はちょっと予算オーバーだったかなと感じたとしても、判断する時に諸々織り込んでいただいたことが重要です。そうした計画こそ、マイホーム購入で失敗しないことへの担保になると思います。

山下修一
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