建売住宅購入のポイント 〜 一級建築士の実務経験から 〜

屋根裏で見るべきチェックポイント

荒井:
 次に、屋根裏でチェックすべきことを教えてください。

石神:
 天井点検口から屋根裏をチェックする際は、屋根下地に雨漏りの痕跡の有無を確認していただきます。雨漏りがおきやすい箇所は屋根が谷になっている部分と、1階屋根と2階外壁が接続している部分です。

 床下の漏水と一緒で、新築でも雨漏りの痕跡が確認されることもあるのです。ただ、染みがあってもすぐに雨漏りと判断できないことも多いです。たとえば、結露ということもありますし、建築時に資材が濡れた跡ということもあるからです。

荒井:
 雨漏りが疑われるときには、水分計で含水率を計っておいた方が良いですよね。

石神:
 その通りです。周囲に関連するような症状がないかも確認しておきたいですね。

荒井:
 屋根裏でほかに確認すべきことは何でしょうか?

石神:
 天井裏の断熱材をチェックする際は隙間がある箇所や不足している箇所の有無を確認していただきます。また、表面の防湿シートの破れや破損の有無を確認していただきます。

荒井:
 アネストの住宅診断でも断熱材の施工不良の指摘が非常に多いですし、また細かくチェックしていますが、断熱材の隙間や設置忘れはどのような問題につながるのでしょうか?

石神:
 やはり断熱性能がそれだけ劣るということです。断熱材はグラスウールという綿状のガラス繊維が防湿シートに包まれています。これは綿状の繊維内の空気層で断熱しますので内部に水分が含まれると断熱材の能力が損なわれてしまいます。

 覆っている防湿シートは周囲の湿気を遮断するためですので、これが破れると断熱材が湿気てしまいます。また、断熱材の隙間がありますと、その部分だけ温度差が発生してしまい、結露が生じる可能性もあります。

荒井:
 屋根裏でほかに確認すべきことはありませんか?

石神:
 ちょっと判り難いですが、ボルトの緩みを手で触って確認して頂きたいと思います。上棟時に締めますが、屋根を葺いて内外装工事の過程で緩むことがあるからです。全てを確認できませんが、点検口廻りで緩みが見られた場合は業者に全てのボルトについて再チェックをお願いしてください。

荒井:
 屋根裏も診るべき点が多いですよね。

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石神昭二 ○インタビューに回答する専門家
石神 昭二 (一級建築士)

住宅コンサルティングのアネストで住宅検査・診断を担当
住宅の設計・監理の経験が豊富で、今は住宅購入の相談、第三者の住宅検査・住宅診断(ホームインスペクション)を行っている。建売住宅の購入サポート(診断・検査など)
荒井康矩 ○インタビュアー
荒井 康矩

住宅コンサルティングのアネストの代表者
不動産会社で住宅売買の仕事に従事した後、住宅コンサルティング会社を創業し、数多くの住宅購入相談を実施している。

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