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建売住宅購入のポイント 〜 一級建築士の実務経験から 〜

設計図面のチェックポイント

荒井:
 建売住宅といえば、「とにかく図面がない」という問題が多いです。(笑)本当は笑っていられない大きな問題ですよね。平面図に立面図、敷地配置図、あとは簡単な仕様書ぐらいしか不動産業者からもらっていない買主が非常に多いです。そういった方からは、「最低限もらっておくべき図面は何ですか?」と質問を頂戴することが多いですが、どうアドバイスすべきだと思いますか?

石神:
 最低限ということであればですが、確認申請に添付されている図面と書類です。確認申請書類一式は引渡しの時にお客様に渡される物ですし、着工直前であれば既に確認済証があるはずですね。長期優良住宅の認定を受けている場合は、その申請書一式を貰って下さい。

 地質調査報告書、地盤補強工事の施工報告書、構造計算書は貰っても内容の精査が難しいですが、お客様の手元にある事が大事だと思いますよ。ただ、最低限だけではなく、他の設計図書ももらってほしいです。

荒井:
 設計図面の多くを買主が入手できたとして、その内容の全てを自分でチェックするのは正直、あまりに難しいことだと思います。それでも、確認するとすれば、どういった点のチェックをお奨めしますか?

石神:
 木造の軸組工法(=木造在来工法)ならば、筋交いの位置を見ておきたいです。平面図の表示の中に筋違い(=筋交いとも書く)がありますが、その印は図面作成者によって様々な描き方があります。筋違いは片側のみの箇所とクロス状に設ける箇所があります。

 エアコン配管用の孔を入居後に施工する場合はこの筋違いの位置と向きが非常に大事になりますので、筋違いが柱側に取付く箇所を確認しなければなりません。ですから、いくら図面が少なくても筋違いの位置が明記されている図面をもらっているかどうかはチェックしてもらいたいです。

荒井:
 ほかに設計図面に関してチェックすべきことは何でしょうか?

石神:
 本当はいろいろな項目があるのですが、たとえば、、、窓(サッシ)の大きさを確認して頂きたいです。併せて引き違い窓などの様に開閉する方式と透明ガラスと型ガラスの区別を確認して頂きたいと思いますが、図面に全て記載してない事が多いです。図面の文字ではわかり難いのでカタログの写真やショールームを見て確認して下さい。

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石神昭二 ○インタビューに回答する専門家
石神 昭二 (一級建築士)

住宅コンサルティングのアネストで住宅検査・診断を担当
住宅の設計・監理の経験が豊富で、今は住宅購入の相談、第三者の住宅検査・住宅診断(ホームインスペクション)を行っている。建売住宅の購入サポート(診断・検査など)
荒井康矩 ○インタビュアー
荒井 康矩

住宅コンサルティングのアネストの代表者
不動産会社で住宅売買の仕事に従事した後、住宅コンサルティング会社を創業し、数多くの住宅購入相談を実施している。
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