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FP 長谷剛史の住宅コラム

火災保険の水災(水害)補償の内容と注意点


 地球温暖化の影響もありゲリラ豪雨等が頻発し、甚大な被害に及ぶことも多くなっています。最近では、ニュースでも「観測史上最も」や「経験したことのない」という表現がよく使われるようになりました。火災保険に加入すると火災による損害だけではなく水災(水害)も補償され、水災(水害)補償は大きく次の3つを挙げることができます。

洪水
 台風や暴風雨などによる洪水やヒートアイランド現象により起こる都市部の集中豪雨(ゲリラ豪雨)による「都市型洪水」などが対象になります。

高潮
 台風などによる気圧の低下に伴い海面全体が盛り上がることによって発生する高潮による被害が対象になります。

土砂崩れ
 集中豪雨による土砂崩れや土石流・地すべりによる被害が対象になります。

 次に、よくある火災保険の水災(水害)補償に関する質問について、Q&A形式でまとめてみます。

 Q:台風によって川が決壊し自宅が流されたら補償されますか?

 A:補償の対象になります。ただし、保険金が100%もらえない場合も多いので注意が必要です。一般的には保険金額か損害額いずれか低いほうの70%の保険金を受け取ることになります。

 Q:津波によって自宅が流されたら補償されますか?

 A:地震や噴火による津波を原因とする火災や流出などの損害は、火災保険では補償の対象になりません。火災保険に合わせて地震保険にも加入していた場合は、補償の対象になります。

 Q:川の氾濫で床上浸水したら補償されますか?

 A:補償の対象になります。保険金は、床上浸水で損害割合が15%以上30%未満の場合、保険金額の10%(200万円が上限)、損害割合が15%未満の場合は保険金額の5%(100万円が上限)になります。

 Q:床上浸水で1階の家電製品や家具が壊れたら補償されますか?

 A:建物だけではなく家財保険に加入していれば補償の対象になります。

 Q:川の氾濫で床下浸水したら補償されますか?

 A:床上浸水が保険金支払いの条件になっていますので、床下浸水は補償の対象になりません。

 注意:各保険会社の商品で異なることがあります。

≪ 水災リスクの把握 ≫
 地域の水災リスクを把握するには、被害を予測して被害範囲を地図にしたハザードマップを利用することができます。国土交通省のハザードマップポータルサイトでは、日本中の洪水・高潮・津波・土砂災害などのハザードマップを閲覧することができますのでおススメです。

≪ 水災補償の保険料 ≫
 火災保険は火災・落雷・破裂・爆発・ひょう災・風災・雪災が基本的な補償になりますので、水災補償はこれらに上乗せで付ける補償になります。保険料は水災補償を付けると高くなりますが、水害が起こると甚大な被害も予想されますので、保険料だけで安易に考えるのではなく地域の水災リスクも把握した上で慎重に検討するようにしましょう。

長谷剛史
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