未完成の建売の工事中の現場

新築住宅を買うとしたとき、まだ完成していない建売住宅を購入検討対象とすることがあります。建築中の物件もあれば、まだ着工もしていない物件もあります。

そういった未完成の建売住宅を購入する前に、工事中の現場内を見学することで、建物の大きさや間取りなどのイメージを掴みやすくなることもありますし、その現場の管理状態の良し悪しや施工品質(きちんと丁寧に施工しているかどうか)をチェックすることもできます(もちろん、その工事の工程にもよりますが)。

大きな投資をして購入するマイホームですから、建築中の様子は見ておきたいものです。しかし、一方で「工事中なのに現場へ行って気軽に見学してよいのか?」という疑問もわいてきます。職人の方たちが懸命に作業しているのに邪魔になるのではないか、怒られるのではないか、関係が悪化するのではないかといった疑問や心配を抱くのは当然のことです。

未完成の建売住宅を建物内に立ち入って見学するときには、あらかじめその要望を売主に伝えて了解を得ておくべきです(日時も伝えておきましょう)。工事現場は危険です。きとんとヘルメットをかぶって、その現場の管理者の指示に従って見学することを原則としてください。

売買契約を交わした後であれば、事前の了承は不要だろうと考えがちですが、あくまで引渡しを受けるまでは売主のものであり、施工者が現場管理をしているものですから、やはり了承を得なければなりません。そもそも売買契約の前でも後でも工事現場の危険性はかわりません。

ちなみに、建物内部だけではなく、敷地内への立ち入りについても同様に考えておくべきです。

逆に言えば、きちんと伝えたうえで現場を見学するのであれば、可能ということです。購入前の判断材料とするため、もしくは購入した後の現場のチェックのためにも見学するとよいでしょう。見学時にチェックすべきこととしては、以下の点があげられます。

  • 現場の管理状態(清掃・片づけ・養生)
  • 仕様書・図面との照合
  • 施工品質のチェック(工事レベルの良し悪しの確認)

毎日の工事後に清掃・片付けなどが出来ていない現場に関しては、施工品質の管理もまともに出来ていないことが多いです。その現場に対する気持ち、想いというものがあらわれるところです。施工品質のチェックについては、「新築一戸建て住宅の建築の流れと注意点(チェックポイント)」も参考にしてください。

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第三者の一級建築士が、住宅購入・新築時などに建物の施工ミスや劣化具合などを調査する。新築(建築途中および完成物件)・中古住宅に対応。安心してマイホームを購入できる。