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FP 長谷剛史の住宅コラム

年収500万円の方の家づくり(住宅購入)事例


 今回は、実際にファイナンシャル・プランナーに家づくりの資金計画などついて相談に来られた方の事例をみていきましょう。

○ご家族の年収・年齢など
 夫:35歳・会社員・年収500万円 妻:33歳・パート・年収100万円 子1人2歳
 預貯金600万円 毎月の生活費25万円

○ご希望
 ・3,000万円程度の住宅が欲しい
 ・預貯金は全て頭金に充当して、少しでも住宅ローンを減らしたい
 ・住宅ローンは最初の返済額が抑えられる変動金利で組みたい
 ・妻は子育てとパートに疲れているので、今後は専業主婦になることが理想
 ・家づくり後も旅行へ行ったり、ある程度のゆとりは欲しい
 ・子どもは1人だけでよい

○ポイント
1、預貯金の内、家づくりの頭金に使える額
 預貯金全額を家づくりの頭金に使うと、万が一の時に対応することができなくなりますので、最低でも毎月の生活費25万円×6か月分=150万円は残す必要があります。

2、諸経費や引越代・家電購入費用
 登記費用や保証料及び火災保険料等の諸経費が物件価格の5〜7%、さらに引越費用や家電を新しく購入すると、諸経費等で物件価格の10%程度300万円を確保しておくと安心できます。つまり、実際に預貯金の内、頭金に充当できるのは600万円−150万円−300万円=150万円になります。

3、頭金を増やす方法
 ご両親に金銭的な余裕があり、自分が亡くなれば子どもにお金を残してあげたいとお考えの方であれば、生前贈与を活用します。30代40代は一番お金がかかる世代ですので、相続発生時より今贈与してもらったほうが有効にお金を活用することができます。今回の事例では300万円の贈与を得ることができました。

4、住宅ローンの組み方
 変動金利のほうが最初の毎月返済額は少なくなりますが、金利上昇のリスクは生じることになります。特に教育費の負担が増す時期に金利が上昇し住宅ローン返済額が増えると、家計がかなり苦しくなります。そこで、子どもの年齢を考慮し教育費の負担がある20年間を固定する20年固定金利で住宅ローンを組むことになりました。教育費の負担が終われば、住宅ローンの毎月返済額が増加しても返済できると考えます。

5、妻の働き方やゆとり
 奥様は現在パートでお仕事されていますが、今後は専業主婦になることを希望されています。一般的にも女性の働き方が多様化している昨今ですので、夫の年収だけでも返済できる住宅ローンを考えるほうが無難です。また、住宅ローンを多額に組んだがために、旅行にも行けず趣味にもお金を使えなくなるのは避けたほうが良いでしょう。

○まとめ
1、3,000万円の住宅購入
2、頭金は預貯金600万円の内、6か月分の生活費150万円と諸経費等300万円を引いた150万円
3、住宅ローンは物件3,000万円−頭金150万円−贈与300万円=2,550万円となり、組み方は教育費を考慮し20年固定金利を選択

 いかがでしたでしょうか?年齢や年収が同じであっても、家族構成や奥様の働き方さらにライフプラン=将来計画によって、家計に見合った物件価格・住宅ローンの組み方は変わってきます。ネット上には様々な情報が溢れ混乱しやすいと思いますので、自分の味方になってくれる専門家にご相談されることをおすすめします。

長谷剛史
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