家を買ってから住宅診断してもよいか

質問内容

いろいろ悩んであげく、家を買って住み始めました。その後、友人から「家を買うときには住宅診断(ホームインスペクション)というものがあり、専門家に調査してもらってから契約した」と聞きました。建物の施工状態や不具合、劣化状態のことなどはあまり考えずにいたのですが、心配になってきました。

専門家による住宅診断(ホームインスペクション)は家を買った後に依頼しても手遅れでしょうか?買ってから依頼する人もいるのでしょうか?

回答内容

マイホームを購入する時点では、住宅診断(ホームインスペクション)というサービスの存在を知らず、購入後に知ってから同様のご質問、ご相談をお受けすることもあります。「住宅購入時の住宅診断(ホームインスペクション)の利用のタイミングは?」でもお伝えしている通り、住宅診断(ホームインスペクション)を利用されるのであれば、住宅の購入前(契約前)に調査することをお奨めしております。

しかしながら、契約前の時点ではこのようなサービスを知らなかったり、知っていたけれども契約前の時間が無く利用できなかったりする方は少なくありません。

契約後に知った方であれば、契約と引渡しの間の期間に住宅診断(ホームインスペクション)を利用することができます。また、引渡しと入居の間の期間にも利用することができますし、入居後に利用することもできます。

優先順位は、

  1. 契約前(購入前)
  2. 引渡し前
  3. 入居前
  4. 入居後

と考えるのが一般的だと言えます。

こうなりますとご相談者さんのケースでは、最後の「入居後」に該当致しますが、決して手遅れと決めるつける必要はありません。

住宅診断(ホームインスペクション)とは、建物の状態(新築なら施工品質、中古なら劣化状態など)を把握しそれを何かに活かすために利用するものです。何かとは、購入判断のためやリフォームのため、維持・メンテナンスのため、さらには売主への瑕疵担保責任を求めるためなどです。

利用の目的はその人によって異なりますが、それぞれのタイミングに応じて利用目的もかわります。買った後の入居後であっても、建物を長持ちさせるために維持・メンテナンスという視点において住宅診断(ホームインスペクション)は有効なものだと言えます。

また、瑕疵担保責任の期間内で、その対象となる不具合があれば、売主に対して補修等を求められることもあります。

大事な建物のことですから、購入時に第三者の専門家に住宅診断(ホームインスペクション)してもらっていないのであれば、入居後であっても利用を検討する価値はあると言えます。ちなみに、入居後に利用される方もたくさんいます。

ホームインスペクションのアネスト

ホームインスペクション
第三者の一級建築士が、住宅購入・新築時などに建物の施工ミスや劣化具合などを調査する。新築(建築途中および完成物件)・中古住宅に対応。安心してマイホームを購入できる。