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FP 山下修一の住宅コラム

年収400万円でも住宅ローンが借りやすくなった?(住宅ローン貸出動向調査より)

 住宅ローン相談を受ける立場から、毎年注目している調査結果があります。住宅金融支援機構が行っている「民間住宅ローンの貸出動向調査結果」です。民間住宅ローンを扱う金融機関へのアンケート調査なので、消費者にとってあまり関係ないと思われるかもしれませんが、今後住宅ローンを借り入れする方にとって割と参考になることが含まれていると思います。

 2011年から2013年と過去3年分が揃ってきましたので、私なりに注目している調査項目/結果をご紹介させていただきます。

【1】住宅ローンへの取り組み姿勢の変化

■住宅ローンの業務のさらなる推進…2012年に項目が新設された回答項目です。いきなり2012年:44.8%、2013年:54.9%と1年で10%以上も増加しました。

■新たな需要の開拓強化…2011年:33.1%⇒2012年:25.1%⇒2013年:29.2%、2012年は一旦落ち込みましたが、昨年から再び住宅ローンの顧客を重視する姿勢が伺えます。

【2】住宅ローンの積極化方策

■商品力強化…2011年:40.4%⇒2012年:45.4%⇒2013年:49.8%とおおよそ5%ずつ増加しています。住宅ローンの商品性で差別化を図り顧客を取り込みたいという思惑が感じられます。

■営業エリアの拡充や見直し…2011年:11.6%⇒2012年:12.3%⇒2013年:15.9%、もともと割合は小さいですが右肩上がりに増加しています。従来地域での住宅ローン取り扱いが頭打ちになっているのかもしれません。

■審査機関の短縮化…2011年:9.7%⇒2012年:14.1%⇒2013年:15.2%、これも割合は小さいですが、融資審査スピードの向上はビジネスの効率化はもとより早期囲い込みの意識が見え隠れします。

【3】顧客層ターゲット

 これから最も重視する顧客層を年収・年齢・家族類型・融資物件のカテゴリ別に調査が行われています。

■年収…「年収400万程度」「年収600万程度」「年収800万程度」「年収1000万程度」と4つの選択に分けられたアンケートです。特筆すべきは年収400万円の層について2011年:33.3%、2012年:42.8%、2013年:49.5%と重視する金融機関が増えてきています。取り組む顧客の年収ハードルが下がってきていることがハッキリ伺えます。他の層との関係では年収600万程度から年収400万程度へとシフトしています。

■融資物件…「新築注文住宅」「新築建売」「新築マンション」「中古戸建」「中古マンション」と5つに分けられていますが、新築注文住宅重視が約7割前後(2011年:71.1%⇒2012年:70.1%⇒2013年:74.7%)の傾向は変わりません。中古戸建や中古マンションが少し減って新築注文住宅へシフトしているような結果です。2013年は消費増税での駆け込み需要も見据えてのことかもしれません。

以上、ピックアップしてご紹介させていただきました。

 このように金融機関の住宅ローンへの取り組み姿勢を時系列に見ていると、総じて感じることは買い手にとって年々有利になっているのかもしれないということです。ただし、手軽に住宅ローンを組めてしまうと、一方では返済におけるリスク管理が低下してしまう恐れが考えられます。くれぐれも金融機関に誘発されないように最後は冷静な判断が求められます。

 あくまでも無理のない資金計画・返済計画が前提ですが、有利な方へ住宅ローンの選択肢が増えていくことは歓迎です。住宅購入スタイルと金融機関の住宅ローン取り組み姿勢(トレンド)がマッチングしていれば、競合させるためもう少し他を当たってみるとか、何らかの交渉をしてみるとか、そのような行動も必要になって行くのかもしれません。


山下修一



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