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外壁塗装すべきかどうか
【専門家に質問】
Nina 2013/12/12   
■ ご相談・ご質問の内容

大手ハウスメーカーの注文住宅、一戸建てです。

コストがとても高かったので、材料がとてもいいと思います。



外壁は北向きの壁以外、気になる汚れが見当たりません。

北向きの壁は写真に写っているようにブロックのつなぎ目が黒く見え、近くで見たら、長さは7-8cm、幅は数mm幅の隙間もあります。



築20年も過ぎたので、塗装したほうがいいかなと迷います。

クラックも白っぽい粉もなく、まあまあ綺麗に見えます。



写真のような隙間はやはり対策を取ったほうが良いでしょうか。



全体塗装せずに、隙間の充填とかだけしたら不十分でしょうか。

もちろん、隙間だけ補修したら、跡が見えるのが分かります。

家族全員は建物さえ大丈夫だったら、外観を気にしません。



外装せずに隙間補修だけでいいかどうかお教えください。

宜しくお願いいたします。
13件のコメントが投稿されています(1-13を表示)。
No.1  Nina 2013/12/12   
北向きの壁の全体写真です。

宜しくお願いいたします。
No.2  真下 裕之 2013/12/12   
 写真の隙間は外壁パネルとのジョイント目地材の隙間のようです。ジョイント目地材はゴム系のものが多く使われていると思いますので、経年数を考えますと目地材の劣化はある程度進んでいるものと思います。

 目地材が機能しませんとパネルの継ぎ目から雨水が浸入し、パネル材および下地材を痛めてしまう可能性が高くなります。

 目地材の劣化についてハウスメーカーと相談されることをお勧め致します。
真下 裕之(一級建築士)
住宅コンサルティングのアネストで住宅検査・診断を担当
住宅の設計・監理、住宅購入相談、住宅検査・住宅診断(ホームインスペクション)、内覧会同行を行っている。埼玉、東京を担当。
No.3  Nina 2013/12/13   


真下 先生



早速のご返信どうもありがとうございます。



実は夏ごろにハウスメーカーと相談しましたが、うちは隙間の補修をしてほしかったんですが、ハウスメーカーの担当の方は「汚く見えますから」と補修と塗装のセットでなければ応じない姿勢でした。



確かに経年数を考えますと、塗ったほうがいいでしょうが、塗装そのものはまだまだ綺麗です。見積時に提案されたのは模様なし、フラットの仕上がりですし。下手に塗ると、20年前の品質に及ばないではないかと思います。



塗らずに、目地材の劣化だけを対処するのはやはり不十分でしょうか。

知り合いの瓦の職人さんは塗らなくていいとおっしゃいますが、先生はどう思われますか。お教えください。

No.4  真下 裕之 2013/12/13   
 目地材の種類により補修方法が違いますが、写真で拝見すると外壁パネルのジョイント部にゴム系の目地材をはめ込んでいるのではないでしょうか。

 その場合は、目地材の劣化をそのままにして、隙間をコーキングなどで処理しても数年後に再度補修が必要になるものと思います。

 できれば目地材を交換して外壁の塗替えを実施することで長期間安心してお住まいになれると思います。

 目地が当初からコーキング処理の場合でも、コーキングの更新が必要な時期ではないでしょうか。



 吹付けの劣化程度は写真では判断が出来ませんが、ベーズ材(パターンを形成している部分)の劣化がない場合は、トップコート(色付部分)の塗替えで良いと思います。現在の色に合わせるか、他の色を(クリアーも可)選択するかは自由に決定できると思います。

 ベース材の劣化がある場合は、微弾性系の吹付けを下地から行うことになりますが、数年の内に外壁の更新を計画する時期ではないでしょうか。



 よろしくお願いいたします。


真下 裕之(一級建築士)
住宅コンサルティングのアネストで住宅検査・診断を担当
住宅の設計・監理、住宅購入相談、住宅検査・住宅診断(ホームインスペクション)、内覧会同行を行っている。埼玉、東京を担当。
No.5  Nina 2013/12/13   
真下 先生



具体的なアドバイス、大変助かりました。



目地材の種類、目地材交換可能か、ベース材の劣化程度を考えた上の塗り替え方法などについて、さっそくハウスメーカーに相談いたします。



本当にありがとうございました。



No.6  Nina 2013/12/24   
真下 先生



たびたびすみません。

本日はハウスメーカー担当者と外壁塗装業者のお二人は来られました。

話した主な内容は以下の通りです。



1.目地材はゴムです。黒くなっているのはゴムに使う油類は表に出てきていて、見た目が悪いですが、深刻の問題ではありません。心配すべきなのは隙間です。



2.目地材は上からコ‐キングされているので、交換はできません。隙間をコ‐キングします。費用は6万円程度です。



3.ベースには細かい隙間(近くでよく見てやっと分かる程度)があるので、微弾性系の吹付けが必要です。コ‐キングの跡を隠すため、今と同じような仕上げ(スタッコ?)をしたほうがいいです。割高ですので、コ‐キング跡が見えるローラ仕上げも同時見積を提示します。



4.ハウスメーカーさんはSK社の塗料しか使わないです。それが割高だと認めますが、持ちがいいから、値打ちがあるそうです。また、下地との相性とか、長年の経験で決まった塗料で、塗料を変えたら保証ができません。ちなみに、全体を塗ったら、195万円です。



なぜか頷ける内容と少し距離があるような感じがします。



ぜひご意見ください。



よろしくお願いいたします。

No.7  真下 裕之 2013/12/24   
 NIna様



 ご質問をいただきありがとうございます。



 目地材はゴムとの事ですが、パネル工事の際に取り付けられ交換は出来ないということですね。目地材の劣化を防ぐためにコーキングでカバーされていたのであれば、そのコーキングを更新すれば目地材の機能は保たれると考えますので、ハウスメーカーから提案されたメンテナンスにより漏水に対する保証が10年延長されるのかをご確認下さい。



 コーキングの補修箇所がローラー仕上げでは目立つ。ということは現状のコーキングの上にコーキング材を塗るだけの処理のように思います。

 剥離したコーキングの補修であれば、コーキングの一部を切除して新規のコーキングが適切に施工できる様に一次処理をする必要があると考えます。

 そのような施工をした場合は、ローラー仕上げでも見栄えは悪くならないと思います。



 ベース材のパターンから再施工する場合、現状のパターンとあらたなパターンが重なり見栄えが悪くなると思います。現状のパターンをベース材でつぶし、その上に新たなパターンを吹き付けるのであればコストはかなり高くなりますが、ベーズ材が劣化しているのであればその工事を実施する必要もあります。

 傷んだ吹付けの更新方法としては、マスチックローラー等による微弾性基材の塗布とトップコートのローラー仕上げが良いのでは無いかと思いますが、その場合は現在のパターンは隠れてしまいます。

 ベース材が健全であれば、トップコートのみローラー仕上げをすれば良いと思います。

 どちらの方法でも、外壁の洗浄とプライマーなどの下地処理が大切ですので、施工の工程(段階)の説明を受けて下さい。



 SK社の塗料に限定する理由は理解できますが、金額は他のメーカーの同性能のものと大きく差があるとは思えません。

 見積金額は施工会社の経費などによりかわりますでコメントは出来ませんが、足場工事やコーキングの更新費用など、項目ごとの詳細見積を求められてはいかがでしょうか。
真下 裕之(一級建築士)
住宅コンサルティングのアネストで住宅検査・診断を担当
住宅の設計・監理、住宅購入相談、住宅検査・住宅診断(ホームインスペクション)、内覧会同行を行っている。埼玉、東京を担当。
No.8  Nina 2013/12/25   
真下 先生



ご回答どうもありがとうございます。



ハウスメーカーさんの話しによれば、今の塗装はスタッコ模様があるので、隙間補修時に補修跡をうまく隠せないそうです。6万円の補修金額が低いので、私は何回も作業内容を聞きなおしましたが、「必要なところを切除する」という回答に留まりました。どこまでしていただけるのか、不安です。保証期間のことも併せて再確認いたします。



消費税が上がる前に3月いっぱいで塗ってしまおうとハウスメーカー担当者が提案されましたが、5度以下だったらひび割れしますので、4月以後に予定しております。



ハウスメーカーさんは年明けに詳細な見積を持ってこられるそうです。

ほかのところからも見積をもらおうと思っておりますが、どこがいいか分からない状態です。



ひょっとしましたら、また相談させていただくかもしれません。

よろしくお願いいたします。



No.9  Nina 2014/01/16   
真下 先生



たびたびすみません。

ハウスメーカーさんは見積提出がまだですが、外壁塗装のやり方について以前より詳しく教えてくれました。



現状はコ‐キングの上に厚塗りして吹き付けているため、コ‐キングをはがすのに大変な工程数が必要ですし、はずした跡を隠すにも大変ですから、止めた方がいいそうです(どうしてもしたいなら、しますけど、偉い高くなりますって)。ですので、大きい隙間を少し削りますが、基本は増し打ちしてから厚塗り、吹き付けするやり方がベストと仰います。厚塗り、吹き付けするから、料金が薄塗りより上がるそうです(笑)



保証は7年間です。新たな亀裂や隙間の発生は保証外です。ですので、保証はさほど意味ないと思います。

パネル(石膏ボード、厚み10cmほど、ボードの中に断熱材などが入っています)の詳細構造上、家の中まで雨漏れが殆どなく、外壁の隙間から入ってくる水は基礎のほうに流れるそうです(長期的には家にダメージがあります)。窓周辺からの雨漏れが可能です。



お聞きしたいのは、

①新築時、こういう厚塗りして吹き付けという塗装をした家は平均何年持ちますでしょうか(1mmのひびが出ない)。30年ぐらい持つはずとある塗装職人さん(遠くて工事してもらえない方)が仰いました。確かに近所にうちより古いスタッコで亀裂がない家は3軒ほどあります。やはり今の亀裂は初期工事の質が十分よくないからできたかなと思います。

②厚塗りに吹き付けという方法は現存の古いコ‐キングを長く(15-20年)保護できるのでしょうか。(ハウスメーカーさんは回答拒否、笑)



よろしくお願いいたします。
No.10  真下 裕之 2014/01/17   
 ご質問への回答が遅くなりすみません。



 ①のご質問内容は家自体の耐用年数でなく外壁塗装の耐用年数に対するものとして回答致します。

 塗装の劣化は日射や気温、降雨の多寡などの気象条件や環境により大きな差が出ると思いますが、塗膜の耐用年数は10年から15年程度と考えています。中古住宅の調査の経験からもその程度の年数でメンテナンスを実施することが建物のためには必要と考えています。

 壁の亀裂の有無は、外壁の仕様により異なります。モルタル塗り下地の場合は乾燥収縮や日射や気温変化による収縮によりひび割れが発生しますし、サイディングなどのボード系の外壁ではボード自体のひび割れよりもジョイントコーキングに剥離や硬化によるひび割れなどが発生しやすいとお考え下さい。

 上記の様な経年により自然発生するひび割れの他に、構造体の耐力不足や地盤の変化による沈下などによるひび割れがあります。

 Nina様のご自宅はパネル工法による外壁ですので、ジョイントコーキングに剥離が発生している状況です。

 コーキングの上に「厚塗り」するとのことですが、厚塗りの内容がよく分かりません。コーキングの剥離に対する補修としては、コーキングの更新が必要です。

 またコーキングに「厚塗り」することでコーキングの保護を考えているようですが、コーキング自体も経年劣化しますのでその機能を長く維持できるとはいえません。

 一度剥離した部分やその他の数カ所でコーキングを切り取り、サンプリング試験をしてみてはいかがでしょうか。

 その結果、コーキングの更新を検討されると良いと思います。


真下 裕之(一級建築士)
住宅コンサルティングのアネストで住宅検査・診断を担当
住宅の設計・監理、住宅購入相談、住宅検査・住宅診断(ホームインスペクション)、内覧会同行を行っている。埼玉、東京を担当。
No.11  Nina 2014/01/17   
真下 先生



すぐ解答していただきどうもありがとうございます。



呑込みが悪くて申し訳ございません。

ひび割れがあるコーキングは打ち替えするそうですが、ひび割れがない写真の①~③コーキングは触らずに塗装するとハウスメーカーさんはおっしゃいます。



①:窓の枠のすぐ近くのコーキング、ひび割れがないが、軽いへっこみあり、

②:ひび割れがないが、軽いへっこみあり

③:ひび割れないが、ひどいへっこみあり



この状況ではやはり切取してサンプリング試験をすべきですよね。






No.12  真下 裕之 2014/01/18   
 「へっこみがある」とは指で押した時に弾力があるということでしょうか?

 触診でコーキングの弾性が維持されていることを確かめる方法もありますが、吹付けによりカバーされている場合はコーキング自体の劣化を確認することは難しいと思います。写真の様なサッシ周りと外壁パネルの目地コーキングを建物の4面でサンプリングして試験を実施する事をお勧めいたします。

 外部足場を設置しての外壁塗り替え工事ですから、後からコーキングの劣化が判明する様なことは避けたいと考えます。

 事前にサンプリング試験を実施することで不足の追加工事や再施工などを防ぐことが出来ますし、コーキングの劣化が判明した場合は全体工事費の再検討も可能です。

 リフォームや増改築工事の場合は、新築工事よりも事前調査が重要になります。

 この事前調査を避ける様な業者では、施工中に見つかる不具合も隠蔽される可能性もあると思います。
真下 裕之(一級建築士)
住宅コンサルティングのアネストで住宅検査・診断を担当
住宅の設計・監理、住宅購入相談、住宅検査・住宅診断(ホームインスペクション)、内覧会同行を行っている。埼玉、東京を担当。
No.13  Nina 2014/01/18   
真下 先生



いつも詳しく教えていただき、どうもありがとうございます。



調査の大事さをよく理解いたしました。

長持ちさせるより塗る仕事を得ることを優先する業者さんは多数いらっしゃることに驚きました。



割れていないコ‐キングには弾性がないものとあるものはまちまちです。

早速第三者に調査を依頼し、適切な塗装方法を提案してもらいます。



補修、下地調整の次の段階に塗料や色も決めていきます。

塗替えは自分で勉強しなければだめですね。

大変助かりました。感謝いたします。







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