中古一戸建て住宅の寿命と資産価値
稲久保:
では、次の質問ですが、中古一戸建ての寿命というのは何で決まりますか?
現時点で結構、築年数が経過している物件の場合、あと何年住めるか心配との声をお客様から伺うことがよくありますが?
丹波さん:
昔は、基準として木造の場合で25年を一応寿命としていました。
稲久保:
とっても短く感じるのですが?
丹波さん:
あくまでもこれは、表面上で実質はそんな事はないです。
もちろん木造の話ですが、25年経ったら住めなくなるのではなく、25年が30年、30年が40年と建物は持ちます。
稲久保:
100年でも持ちますか?
丹波さん:
先程も申し上げましたが、大昔の物件は構造がしっかりしている事が多いので大丈夫です。
稲久保:
最近の物件は、100年持たないですか?
丹波さん:
これも先程、申し上げましたが、少し以前の物件はそんなに持ちませんが、最近の家は結構持ちます。
稲久保:
それは、メンテナンスしながら、ということですか?
丹波さん:
もちろんです!!当然メンテナンスは絶対必要です。それと、家は人が住まないと朽ち果ててしまいます。
稲久保:
どうしてですか?
丹波さん:
換気の問題です。締め切ってそのまま置いていたら家は早く駄目になります。
稲久保:
中古一戸建てにもマンションと同じように資産価値はありますか?
丹波さん:
建物については、一応、客観的に使用1年で平均で5%ずつ減っていく計算をする事が多いです。実際には新築した直後が最も下落して、徐々に下落ペースが落ち着きますが。計算上は10年で50%、20年で100%ですが、もちろん20年経ったら資産価値が0になることはないです。
稲久保:
なるほど、築年数によるという事ですか?
丹波さん:
あくまで客観的な評価だけの話です。実際は、細かく調べてみると、これは十分資産価値があるという事もあります。
車などの走行距離で価値を計算するのと同じように、建物も計算方法を考えると、建物の場合は築年数で考えるしかないです。
現実の建物によっては、もちろんすごく良い住宅や、これは駄目という物件があります。
稲久保:
なるほど、一概に築年数だけではわからないという事ですね。
ありがとうございます。