素人でもできる中古マンション購入前の管理のチェック方法(1)

マイホーム購入で中古マンションを選ぼうとしている人なら、一度は聞いたことがあるでしょう。「マンションを買うなら管理を買え」というフレーズ。これは、昔から当たり前のように言われていますが、実際にマンションの管理を十分にチェックしてから購入を決めている人は少ないでしょう。

中古マンションを購入する人にとって、管理が大事なのか間違いありません。日々の清掃やこまごまとしたメンテナンスは、そのマンションの見た目の印象を左右しますが、見た目は資産価値にも影響します。自宅マンションを売却する機会があれば、第一印象が重要であることを痛感する人もいるでしょう。

また、マンションを使用・居住する上でのルール等を定めた管理規約や使用細則も管理に関する基本的な事項です。

マンションの管理という言葉は、もう少し広い意味で使われることが多いです。長い目で見た建物の修繕計画やその計画の実効性です。今だけ綺麗に保たれておればよいわけではなく、将来にわたって計画的によいマンションを保とうとしているか、そしてそれに向けて行動を起こしているかという点も大事なマンション管理です。

では、一般の人が中古マンションを購入する前に、どのようにして管理面をチェックすればよいのでしょうか。ここでは、素人でもできる中古マンションの管理面のチェック方法をお伝えします。

< 管理規約のチェック >

管理規約は、マンションのルールを定めたものです。使用細則という更に細かなルールを定める書面とセットになっていることが多いですが、いずれも購入前に入手して読んでおきたいものです。管理規約のチェック方法は、国土交通省のHPで確認できる標準管理規約と比較する方法です。

この標準管理規約はたまに新しく更新されますので、国土交通省のHPにて最新のものを入手して閲覧するとよいでしょう。

中古マンションでも築年数が新しいものであれば、この国土交通省の標準管理規約と同じ内容か、ほぼ同じ内容(一部を変更したもの)であることが多いです。築年数が古いマンションほど、標準管理規約と内容が大きく異なる傾向にあります。それは、管理組合で時代に即した内容のものに変更するよう積極的に話し合っていなかったり、管理会社が提案したりしていないか等の理由が考えられます。

いずれにしても、管理を改善していこうという意識の低さの表れである可能性が高いため、そういった中古マンションの購入には注意しましょう。

そして、マンションを購入した後のリフォームやリノベーションへの制限事項についても、管理規約や使用細則で確認が必要です。希望のリフォーム(リノベーション)をできる購入前に要チェックです。リフォームに関するルールが未整備であるマンションは、リフォーム関連のトラブルが頻発する恐れがあることも知っておきましょう。

素人でもできる中古マンション購入前の管理のチェック方法(2)」に続く。

 

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