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住宅の雨漏りを自分でも確認できるチェックポイント(建物内部編)

住宅の雨漏りを自分でも確認できるチェックポイント(建物内部編)

購入した住宅で雨漏りしたら困りますね。もちろん、長くお住まいの自宅でも雨漏りが生じては大変です。住宅を購入する前や日々生活している自宅で雨漏りの有無や、今後雨漏り被害が生じる可能性についてチェックする方法をご紹介します。

但し、雨漏りをチェックすることにおいて、確実な方法、もしくは完璧な方法というものはありません。住宅診断(ホームインスペクション)を仕事とする専門家であっても、雨漏りを確実に見破ることはできないものです。雨漏りの被害にあるリスクを少しでも抑えるために、チェックしておきたいポイントを解説していきます。

雨漏りのチェックポイント ~建物内部編~

雨漏りのチェックポイントは、建物の内部から確認するポイントと外部から確認するポイントに分けてご紹介します。まずは、建物内部から確認できるチェックポイントです。内部からの確認は、基本的には既に雨漏り被害が出ていないかどうかを確認するものです。

  • 天井の染み
  • 壁の染み
  • サッシ周りの染み
  • 屋根裏の染み
  • 天井裏の染み
  • 床下の染み

上が建物内部で確認できるチェックポイントです。いずれも大事なものですが、共通して「染み」と記述していることに気づきましたか?建物内部で雨漏りを確認するときは、染みの有無を確認することが主となるのです。

天井の染み

雨漏りと言えば上から漏ってくるというイメージを持つ人は多いでしょう。ですから天井のチェックを欠かせないのは言うまでもありません。

人は、自分の目線より上方向にはそれほど注意を払わないため、天井の染みに気づかないことはよくあることです。長く暮らす自宅であるにも関わらず、天井に染みがあることに気づかなかったという人は本当に多いです。

住宅の所有者から自宅の住宅診断(ホームインスペクション)を依頼され、現場へお伺いして室内へ入るとすぐに天井の染みが目に付いたため、「上を見ながら染みはいつ頃からですか?」とお聞きしたところ、「えっ!いつの間に!」と返されることが何度もあります。

購入予定の中古住宅に対して、住宅診断(ホームインスペクション)を依頼されて現場へ伺ったときも、同じように入室してすぐに天井の染みに気づくことがありますが、2~3度内見されたときには気づかなかったというお客様もいらっしゃいます。

天井は意識して目視しないと見落としやすい箇所なんですね。

天井のなかでも外壁より(部屋の端の方)にこそ、雨漏りの染みが発生しやすので重点的に確認するとよいでしょう。但し、部屋の中央付近の天井から生じる事例もありますし、ダウンライトから水滴がポタポタと落ちてきたという事例もあるぐらいですから、全体の確認も大事です。

壁の染み

壁・サッシ上の染み

天井の次にチェックすべき基本的なポイントは壁です。特に外壁面の内側(外部に接する壁)を注意して目視確認しなければなりません。

天井の染みを見落としやすいのと同じで、壁も上寄りの方が見落としやすいです。天井と壁のコーナー部分付近は雨漏りの染みが多く確認されるポイントです。

サッシ周りの染み

壁のチェックと重なるのですが、よく雨漏りの染みが発見されるため、わけて記述しておきます。それほど発生頻度が高い箇所がサッシ周りです。つまり、窓の周囲ですね。

サッシの上や横、下側にも染みが生じていないか観察してください。サッシ周りに雨漏りが生じやすい理由は、外壁に穴が開いているからです。少し単純に表現しすぎましたが、実際に壁が貫通している箇所であるわけで、そこから雨水が室内へ侵入してきやすいのです。

外壁内部には防水シートが施工されており、外側から壁内に雨水が入ったとしても、この防水シートで守られ、室内側へは雨水が侵入しない構造になっているのです。しかし、サッシがある箇所には防水シートがないために雨水が侵入してくる可能性があるのです。

サッシ周りが雨漏りの原因となりやすいのは住宅・建築業界の常識ですから、普通は施工会社が十分に気を遣ってサッシ周りは丁寧な施工を心がけます。しかし、誤った施工方法や雑な施工によって雨漏りを引き起こすことがあるのです。

屋根裏の染み

ここから少し一般の人では確認が難しくなりますが、できるところまでは無理をしない範囲でチェックしてみてください。屋根裏のチェックについて紹介します。

屋根裏とは屋根の下側(裏側)のスペースです。2階建て住宅ならば、2階の部屋の上側であり屋根の下側です。3階建て住宅であれば、3階の部屋の上側であり屋根の下側です。このスペース(屋根裏)は、屋根に直接面していますから屋根からの雨漏りがあれば気づきやすいところです。

また、屋根裏では外壁の内側が露わになっているため、外壁からの雨漏りにも気づきやすいです。居室の壁であれば下地材や内装材があるため、室内側へ染みがすぐに出ていないこともあります。

屋根野地板

上は野地板の写真です。これは屋根面の下側(裏側)ですが、ここに染みが生じていないかどうかをしっかり目視確認しましょう。但し、雨漏りがひどくて水量が多い場合などには、小屋束や梁などに染みが付いていることもありますので、野地板と壁面だけにとらわれず全体を確認するとよいでしょう。

屋根裏をチェックするときに十分に注意したいのは、点検の仕方です。住宅診断(ホームインスペクション)の専門家であれば、屋根裏へ上がって梁の上を移動するなどして、スペースの奥まで確認しに行くものですが、これを一般の人がやるのは非常に危険です。

足を踏み外してしまえば、天井材を破って階下へ落下して大怪我する可能性がありますから、それほどのリスクを冒すべきではないでしょう。木造軸組工法であれば、天井材は人間の体重を十分に支えるだけの強度がありませんから、危ないのです。その他の工法でも構造がよくわからないまま屋根裏へ上がることは危険ですから、点検口から覗いて確認できる範囲にとどめておいた方が良いです。

天井裏の染み

天井裏のチェックについて紹介します。屋根裏と違い、最上階ではない階の天井の上です。少しわかりづらいですかね。例えば2階建てであれば1階の天井の上、2階の床下にあたるスペースです。3階建て住宅ならば、2階の天井裏、3階の床下もこれに該当します。

天井裏の確認をできる箇所としては、浴室の天井点検口があります2階建ての1階や3階建ての1階か2階に浴室があるならば、この点検口から天井裏を確認することができるでしょう。但し、ここから確認できる範囲は狭く、あまり広範囲にチェックすることができません。それでもせっかく点検口があるのならば、見てみましょう。

浴室は外部に接する面に設置されることが一般的ですが、その外壁面に染みを確認できることがあります。外壁面には断熱材があって見られないこともありますが、その部分の断熱材が無い住宅では確認できます(断熱材が無いのは問題ですが)。

また、断熱材が水を吸って重くなりずり下がっていることもあります。確認できる範囲は限られるものの、雨漏りが発見されることもありますから、見ておくとよいでしょう。

床下の染み

雨漏りと言えば上からというイメージがあるのは当然ではあるのですが、意外と雨漏り被害を床下で確認できることがあります。

「サッシ周りの染み」のところで、外壁内部には防水シートがあり雨水の侵入を防いでいることを記述しました。外壁内に侵入したものの防水シートに阻まれた雨水が壁内を下へ下へと流れていき、最終的には土台へと流れ出てくる事例があるのです。

これを確認するには、床下点検口から確認することになります。床下点検口は床下収納が兼ねていることが非常に多いですが、その場合は収納庫を外せば簡単に床下を確認できます。ただ、屋根裏や天井裏の点検口と同じで床下も点検口から確認できる範囲は限定的です。

奥まで詳細に確認するためには、床下へ潜ってチェックする必要があります。しかし、床下内部も屋根裏同様に危険なスペースです。建物にもよりますが、基礎コンクリートや土台、束、根がらみ、配管などがあり、釘が出ている箇所も多いです。

一般の人が潜ってまで確認すべきスペースとは考えづらいところです。心配な場合は、住宅診断(ホームインスペクション)の専門家に任せた方がよいでしょう。床下は構造部や配管などもチェックできて大変有意義なところですから、専門家に依頼するメリットはあります。

次はいよいよ建物外部からのチェックポイントについて解説します。雨漏り被害のリスクを抑えるため、「雨漏りのチェックポイント ~建物外部編~」もご覧ください。

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