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外壁のリフォーム・開口工事の注意点とよくあるトラブル事例

外壁のリフォーム・開口工事の注意点とよくあるトラブル事例

住宅の外壁に関する何らかの工事をするとき、十分に注意しておかないと後に大きな問題・トラブルを引き起こすことがあります。外壁は、構造的にも雨漏り防止という点でも非常に重要な部分となっているため、外壁に関する工事(リフォーム等)では業者の選定から注意しましょう。

外壁のリフォーム・開口工事でよくあるトラブル事例

まずは、外壁にどのような工事をするときに問題が発生することがあるのか理解しておく必要があるでしょう。よくあるトラブル事例として以下のようなことがあります。

  • エアコンの設置(配管のためのスリーブ設置)
  • ケーブルの引き込み
  • サッシの新設・位置変更
  • 外壁の塗り替え(再塗装)
  • シーリングの補修・塗り替え

上に挙げた事例について、もう少し詳しく見ていきましょう。

エアコンの設置(配管のためのスリーブ設置)

購入した住宅にエアコンスリーブが無いことがあります。スリーブとは、室内から建物外部へ配管するときの穴のことで、新築住宅では建売でも注文住宅でもエアコンの管を通すために予め設けられていることが多いです。

一部の新築住宅や築年数の古い中古住宅を購入した場合、またリノベーションしたときなどには、必要な箇所にエアコンスリーブが無いこともあり、そのようなときにはエアコン設置工事の際に新たに外壁面に穴をあける必要があります。

この外壁の開口工事を行うときによくあるトラブルが、筋交いの欠損です。筋交いとは壁のなかに斜めに設置されている構造材であり、耐震性に影響する重要な部材です。筋交いに欠損があれば、本来有しているはずの耐力を有さないこともあり、状況次第では危険なこともあります。

一般的には、エアコン設置業者が壁裏センサーのようなものを使用して、壁内部の柱や筋交いの位置をセンサーで予測して、穴をあけても大丈夫な箇所にあけるものです。これにより、筋交い等に穴をあけてしまうようなミスは起こらないはずです。

しかし、この作業を怠るなどして、開けてはいけないところに穴をあけてしまい、筋交いまで欠損させる事例は意外と多く、その欠損被害の確認調査を依頼されることが何度もありました。スリーブ(配管用の穴)を設置するときには、センサーできちんと確認しながら作業しているか注意しておきましょう。

万一、筋交いに欠損を生じさせた場合は、その設置業者の「これぐらいなら大丈夫」というコメントを信用せず、第三者の専門家に相談するとよいでしょう。相談するときは、その開口した箇所を隠されないようにして、内部を目視できる状況にしておきましょう。

ケーブルの引き込み

住宅にケーブルテレビのケーブルの引き込み工事を行うことがありますが、これによるトラブルも少なくありません。ケーブル引き込み用の穴をあけるときにエアコンスリーブと同じく筋交い等に欠損を生じさせるトラブルもありますが、それよりもケーブル引き込み工事による雨漏り被害が多いです。

外壁を貫通するような穴をあけるときには、たとえ小さな穴(開口部)であっても防水処理をきちんとしてもらわなければなりません。外壁を貫通させることにより、外壁内部にある防水シートにも穴をあけることになるのですから、目に見えない僅かな隙間から雨水が建物内部側へ侵入する可能性はあるのです。

雑な処理をされて、雨漏りする事例があり、このトラブルの調査も何度も経験してきました。工事には立ち会って防水処理をどうするのかヒアリングもした方がよいでしょう。

サッシの新設・位置変更

住宅をリフォームするとき、サッシ(窓)の位置を変更したり、新たに設けたりすることがあります。窓の新設や位置変更ともなれば、なかなか大きな工事ですね主要構造部に関連する可能性も高くなることから、軽微なリフォームばかりしているリフォーム業者に依頼してしまっては取り返しのつかないダメージを建物が受けてしまうこともありますから要注意です。

主要構造部のダメージの問題と雨漏り対策という2つの大きな問題が絡むことであるため、必ず、経験豊富な建築士が在籍するリフォーム業者に依頼した方がよいです。

外壁の塗り替え(再塗装)

モルタル仕上げの外装が古くなり劣化してくれば、外壁の塗り替えや補修をすることもあります。この塗り替え工事では、工事完了後、早期にひび割れ等の問題に悩まされる人が少なくありません。

塗り替えたばかりなのに、ひび割れが多数生じるということは、その塗り替え工事に問題があった可能性が高いわけですが、リフォーム業者がそれを認めないということもよくあることです。

こういった問題の原因は、施工が粗いか、そもそも施工方法に問題があるか、その両方が原因となっているかです。特に、施工方法に問題があるケースが多いです。

本来ならば工事前の現地調査・確認において、劣化状況を診断して、それに合った施工方法を検討、採用しなければなりません。しかし、これを十分にせず、単に外壁を洗浄して上塗りするだけの作業とすることがあり、これではひび割れ等の問題がすぐに再発するのも仕方ありません。

現地調査・確認の結果、下地材の補修が必要だと判断されれば、そこからきちんと工事しなければなりません。これを怠るとせっかくの工事が無駄になります。なかには、依頼者(施主)がコスト抑制のために下地材の補修を省略するようリフォーム業者に要望することもありますが、これでは補修する意味がほとんどありませんから、もう少し資金準備をしてでも必要な工事を検討した方がよいでしょう。

外壁の塗り替え

シーリングの補修・塗り替え

外壁仕上げ材がサイディングであるときには、その継ぎ目のシーリングの補修が住宅メンテナンスを考える上では大変重要な項目です。シーリングにひび割れが目立つようになれば、早めに補修しておかないと雨漏り被害にある可能性があるため、早めに対応したいものです。

このシーリングの補修も雑にされたり、不適切な補修方法を採用されたりすることがあるため、注意が必要です。きちんと補修されていなければ、結局、雨漏り被害に合う可能性は排除されませんし、なかにはむしろリスクが高まっていることもあります。

外壁の工事業者選びの注意点

外壁に関するリフォーム工事や開口工事は、主要構造部や雨漏り防止という点で大事な箇所ですから、できれば工事業者の選定のところで注意しておきたいものです。エアコンスリーブの設置工事では、なかなか業者を選ぶというのも困難ですが、それでも以下には注意しておいた方がよいです。

  • 該当工事の経験が豊富かどうか
  • 特殊な工法には要注意
  • 工事内容・見積書の確認

該当工事の経験が豊富かどうか

外壁の塗り替えやシーリングの補修工事は特に経験値を問いたいところです。シーリングの補修ぐらいなら簡単そうだから大丈夫だろうと考えず、見積りを出してもらうときに年間でどれぐらいの施工実績があるのか確認しておきましょう。

特殊な工法には要注意

補修工事などを提案するときに、施工会社から特殊な工法の名称を聞くことがあります。特別に優れた工法であるかのように説明されるのですが、一般的な工法とほとんど変わらず、名称だけがたいそうなものとなっていることが多いです。

なかには、良い工法もあるかもしれませんが、あまり過度に期待できるわけではありません。ときには、一般的でない工法だけに、施工会社も施工内容を熟知していないことがあり、むしろリスクが高いことがあるのです。特殊な工法の全てがいけないというわけではなく、こういったリスクがあるということも知っておいた方がよいです。

工事内容・見積書の確認

どのような補修方法、塗り替え工事であるかは、書面で確認しておく必要があります。工事見積書で明細を確認するとき工事内容を確認できますし、工程表でも確認できます。但し、見積書が一式表示ばかりで詳細が不明なことや、工程表も簡単なものしか作成していないこともあるため、そのような施工会社には注意が必要です。

外壁に関係する工事は軽微な工事であっても、構造や雨漏りに関する部位であることを認識して、用心した方がよいですね。

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