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新築住宅の床下漏水被害の対処方法と注意点(1)

新築住宅の床下漏水

全国で住宅購入時の住宅診断(ホームインスペクション)や建物の不具合・施工ミスなどの住宅検査をしているアネストには、日々、いろいろなご依頼があります。そのなかには、購入した新築住宅において、引渡し直後に床下で漏水が生じたという事例もあります。

購入した建売住宅や注文建築で建てた住宅について、完成後・引渡し後に生じた床下の漏水被害の対処方法と注意点をあげます。

床下の漏水は案外、気づきづらいものです。床下スペースは普段は見ることがなく、その住宅の所有者によってはどこから床下を点検できるかご存知ない人もいます。一般的には床下点検口から点検できるようになっていますが、点検口が設置されていない住宅もあるため、その場合は漏水被害の発見が遅れがちです。

必ず、購入した住宅に引っ越しする前に(できれば引渡しを受ける前に)、床下は点検するようにしてください。

床下の点検をしていない場合でも、室内で湿気を強く感じたときなどに漏水を疑い、発見に至ることもありますが、今までに一度も床下を点検したことがないようであれば、必ず点検するようにしてください。

新築住宅で床下に漏水が見つかれば、当然ながら売主か新築した工務店、ハウスメーカーに対して、漏水していることを連絡し、適切な対応を求めることになります。

< 床下の漏水が見つかったときの初期対応 >

床下で漏水が見つかったとき、初期対応は重要なものですから以下の点に注意してください。

  • 漏水の様子を写真撮影する
  • 見える範囲で漏水範囲を記録する
  • 早急に売主または工務店等へ連絡して点検に来てもらう

売主や工務店等に排水してもらう前に、漏水している状況のわかる写真を撮影して保存しておいてください。漏水という事実を記録するだけではなく、どの程度の漏水であったか、後日、第三者などに相談する際の資料とすることができます。売主や工務店等ともめたときに必要なこともあります。

どの程度の漏水であったか、写真だけでなく状況を書面に記録しておいてください。漏水量が多くて床下に水が溜まっているような場合であれば、その深さを計測してください。床下点検口の付近しか計測できなくともよいので計測してメモしてください。

そして、点検口から目視できる範囲で漏水範囲を確認してください。たとえば、「廊下の下はほとんど濡れていそうだ」「リビングの下にも水がまわっているようだ」といったことでも結構です。確認したことをメモしておきましょう。

そのうえで、その住宅の売主や新築した工務店、ハウスメーカーに早急に連絡して現場を点検して来てもらいましょう。床下に漏水している事実を告げれば、通常ならば急ぎ現場へ確認しにくることでしょう。

床下の漏水被害

< 売主・工務店等の対処方法の妥当性の確認と第三者の活用 >

床下漏水に関して初期対応した後も適切な対応をとりたいものです。売主や工務店、ハウスメーカーとの信頼関係の問題もありますが、売主や工務店等とは利害関係もあるため、注意したいところです。会社や担当者によっては、残念ながら漏水による被害や影響を過小報告して事を納めようとすることがあります。そういった対応に騙されないように慎重に注意して対応しなければなりません。

  • 売主・工務店等に対処方法を書面で提示してもらう
  • 売主・工務店等の対処方法が妥当か検討する(第三者の活用が望ましい)
  • 補修等を実施する前に第三者に相談する

対処方法は速やかに書面で示して頂くように要望してください。書面で残しておかないと後からどのように対応したのか不明瞭なこともあり、対応が適切であったのかどうか判断するのも難しくなります。

書面で対処方法が示されたら、すぐにその対処方法が妥当なものかどうか検討しなければなりません。しかし、内容によっては建築知識のない人が適切に判断することが難しいことも多いでしょう。しかも、床下の被害状況は床下に潜って確認しないと住宅所有者が直接に確認することができないため、売主や工務店等の説明(被害範囲など)が本当かどうかもわかりづらいものです。

ここでは、できれば第三者のサポートを受けることを積極的に考え、床下や関連個所について住宅検査してもらうとよいでしょう。住宅検査してもらったうえで、売主や工務店等が提案する対処方法が妥当なものか意見してもらい、不足があればアドバイスを受けると安心です。

次回は、「新築住宅の床下漏水被害の対処方法と注意点(2)」で様々な注意点について解説します。

執筆者:専門家

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