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注文住宅を建てるときの建築工事請負契約書のチェックポイント

注文住宅を建てるときの建築工事請負契約書のチェックポイント

自分の好きなプランで注文建築の家を建てるとき、そのプランが決まり工事代金も合意すれば、施主(=発注者)と建築会社(受注者・請負者)の間で建築工事請負契約書を締結します。その請負契約書には多くのチェックポイントがありますが、今回は最も基本的なチェックポイントについて解説します。

建築工事請負契約書と約款

建築工事請負契約書は、「契約書」と「約款」によって構成されています。契約前にこれらを事前に入手して、内容を読んでおかないと契約当日に見ただけでは理解できないことが多いので、必ず建築会社に依頼して事前に書面を確認しておきましょう。

このときに、「契約書を読んでおきたいので、先にメールしてください」とお願いしたとします。これを受けて建築会社は契約書と約款の両方を施主へ送ることが一般的なのですが、なかには契約書しか送らないこともあります。シンプルな書面1枚だけで注文住宅の請負契約を済ませるということはあり得ないことですから、約款も用意してもらうように伝えましょう。

施主は、契約書と約款をセットでチェックすべきということです。

工期・スケジュールの確認

今回は、契約書に記述されている内容のうち、基本的なチェックポイントに絞って解説しますが、本当は約款も全て読んで理解しておく必要があります(約款は別の機会に解説します)。基本的なチェックポイントとして、着工日・完成日・引渡し日をご紹介します。

着工日

着工日とは、工事に着手する日のことです。「○年○月○日」と具体的な日を記述することもあれば、「請負契約後20日以内」と定めたり、「建築確認が下りてから○日以内」と定めたりすることもあります。いずれでもよいのですが、施主が希望する時期であるかどうか確認しましょう。

着工日を「要相談」や「未定」としていたり、空欄のままであったりするケースを見たことがありますが、スケジュールを決めずに契約するのはよくありません。入居したい日から逆算して明記しておく必要があります。

完成日

完成日とは、建物が完成する日のことです。これも「○年○月○日」と具体的な日を記述することもあれば、「着工から100日以内」などと取り決めていることもあります。大事なのは、その建築会社が実際にかかるだろうと想定しているスケジュールに少しゆとりを持たせた計画になっているかどうかです。

引渡し日

引渡し日とは、完成した建物が建築会社から施主に実際に引渡される日で、その日から施主が使用することが可能となります。具体的に「○年○月○日」と記述されるか、「完成後15日以内」などと記述されていることが多いです。

ここで取り上げた着工日と完成日からその住宅の工期がわかるはずです。契約書によっては、工期という項目があって「90日」などと記述されていることもありますが、そういった記述がなくとも着工日から完成日が明確であれば、その2つの期間が工期ですから、問題ありません。

着工日・完成日・引渡し日はいずれも大事な項目です。これらが明確になっていなければ、口頭で聞いていたスケジュールより大幅に遅れたとしても、施主が建築会社へ遅延損害金や違約金を請求できない可能性もありますから注意しましょう。

代金の支払い時期と金額

もう1つ、建築工事請負契約書でチェックしておきたいのは、請負代金の支払い時期です。一般的に考えられるタイミングは以下の通りです。

  • 請負契約の締結時  手付金
  • 建築途中  中間金
  • 引渡し時  残代金

契約によっては、手付金の後、中間金の前に着手金を支払うケースもありますし、中間金が複数回に分けられることもあります(最近は、中間金を2回以上とするケースは稀です)。

今回取り上げた工期や支払い時期は、建築工事請負契約における最も基本的なチェックポイントですから、これが出来ていない契約書を提示されたなら、本当にそのような建築会社と契約して良いものか慎重に再検討した方がよいでしょう。

約款のチェックポイントはまた改めて取り上げます。

○専門家に依頼するなら

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