住宅購入を後悔した先輩から学ぶ失敗しない購入術

初めて住宅を購入する人にとっては、どんなことに注意して物件選びをするべきなのか、何を考慮して購入計画を立てるべきなのかわからないことは多いものです。

このサイト(住まいの殿堂)には、様々なチェックポイントや注意点が書かれているので参考にしてほしいと思いますが、実際に住宅を購入してから後悔している人の事例を知ることも良い参考になります。マイホームを取得した先輩たちの後悔話・失敗事例を活かしてみたいものです。

これまでに住宅を購入してきた人たちから筆者が聞いてきた事例をあげていきますので、参考にしましょう。

家族構成の変化・事情

家を買ってから後悔したという話は、いくつかのジャンルにわけることができます。まずは、家族構成が変わったときや家庭の事情に関する事例から挙げていきます。

介護

親の介護をすることになった

購入した人からよく聞く話の1つが、親の介護問題です。

住宅購入後、親の介護をする必要が生じたために同居を考えはじめた。しかし、親に来てもらうには購入した住宅では部屋数が不足しており、買ってから2年で買い替えを考えなければならなくなったという事例がありました。

このケースでは新築の建売住宅を購入していたのですが、不動産業者に売却査定を依頼したところ、値下り幅が大きくて住宅ローンの残高の方が売却価格よりも大きくなってしまい、なかなか話を進め辛い状況でした。

同様の別の事例では、中古マンションを購入していたのですが、相場が上昇していたおかげで有利な条件(購入価格よりも高く)で売ることができたので、割とスムーズに新居で親と同居生活をスタートできたケースもありました。

介護のために同居を選択する場合、自分たちの家へ親に来てもらうとは限りません。親の家、つまり実家へ引っ越して同居するケースもあります。その際にも、せっかく購入した住宅の売却や賃貸を考えなければなりません。

購入した住宅によっては、売却や賃貸をするときに条件が良くないことも多いため、購入する時点でこういったときの対処法まで考えていなかったことを後悔する人が後を絶ちません。

これからの時代、同様のケースはさらに増えることが間違いなく、柔軟に対応できる状況づくりは考えておきたいものです。

離婚した

住宅を買ってから離婚することになり、売却するか賃貸するかで迷っているという人も多いです。このときも、売却・賃貸のしやすさが問題となるので、立地条件はよく考えておきたいですね。結婚と同時に購入することは、このリスクがやや高いため、結婚後2~3年は待ってもよいかもしれません。

結婚した

結婚したのでおめでたいお話しのはずですが、シングル時代に購入した1DKのマンションをどうするかで迷う人も多いです。このときも、賃貸しやすい立地であれば、後悔することもそうそうないでしょう。しかし、通勤の利便性を重視して購入した立地が賃貸や転売に向いていないということで、後悔する話も何度か聞いています。

子供を持たない考えだったが、子供ができた

子供を作らず、夫婦二人(ディンクス)で暮らしていくつもりでマンションを購入した。2人なら十分な広さだったものの、予期せずして(もしくは考えが変わって)子供が持つことになるケースがあります。

子供が育っていく過程で住み替えが必要になり、やはり自宅の転売や賃貸を考えることになります。2重ローンはなかなか簡単ではないため、買い替えという選択肢を考えるものの自宅の値下りが大きくて困るという話はよくあることです。

子供のいじめ問題

家族に関することとしては、そう多くはありませんが、こういう事例もありました。子供がいじめられているので、思い切って異なる校区へ引越ししたい。しかし、売却困難で簡単には対処できないというケースです。

ここまで見てきた家族構成や事情の問題では、とにかく売却のしやすさや賃貸のしやすさが大きなポイントとなります。購入するときの事情のみを優先して選んだ物件が、売却等には不利になることもありますから、万一に備えて選んでおきたいものです。

終の棲家にするので、資産価値や世間一般から見た立地条件の良さはきにしないという人も少なくありません。その考え自体を否定はしませんが、万一の時への対処が難しくなるということを理解しておく必要はあるでしょう。

購入した住宅の問題

次に、購入した住宅そのものに何らかの問題があって後悔したという事例を見ていきましょう。ここで出てくる問題はなかなか解決できないこともあり、悩ましいところです。

欠陥住宅だった

住み始めたら雨漏りした。補修しても再発し、何年もの間、度重なる雨漏りに悩み続けているという人は意外と多いです。雨漏り以外にも、建物の傾き、大きな亀裂などの問題に困っている人は多いです。

購入した不動産に大きな欠陥があれば、建築業者等との折衝の手間、欠陥の原因や被害範囲の確認の手間、費用負担の問題、精神的なプレッシャーとストレスなどが生じてしまい、非常に強く後悔している人がいくらでもいます。

購入する前に、ホームインスペクション(住宅診断)を利用することで、そういったリスクを完全にはなくせなくてもできる限り抑える努力をしておいた方がよいでしょう。

雨漏り

アフターサービス・保証の対応が不充分

大きな欠陥までの問題でなくとも、住宅には細かな問題が持ち上がることはよくあることです。床鳴りがひどいとか、基礎や壁面に多少のひび割れがあるなどといったことに気づいたとき、マイホームが大丈夫かどうか心配になることもあります。

そういったとき、売主や建築業者がアフターサービスのなかで素早くきちんと対応してくれるかどうかは重要です。また、保証の範囲が明確で、確認された症状や問題がその保証の対象となるかどうかの判断と保証対象である場合の対応が重要です。

アフターサービスや保証対応で誤魔化しが続くことで、そのような会社の物件を購入したことを後悔する人も多いです。

曜日・時間帯による問題に気づかなかった(騒音・臭気)

新居に住み始めてから初めて気づいた騒音問題や臭気問題について話を聞くこともあります。その物件を見学した際には全く感じなかった騒音や臭いであったが、住み始めてみたらすぐに問題に気づいたという人もいます

騒音や臭いの問題は曜日と時間帯によって、生じることも生じないこともありますから、物件見学は週末のお昼だけではなく、平日や夜間の確認もしておくべきなのです。違った曜日、時間帯にその近所をゆっくり散歩することで見えてくる問題もあるものです。

住宅を購入してから自分たちのこだわりや希望に気づいた

モデルルームを見て、その豪華さ、綺麗さに目を奪われて契約した。そして入居してしばらく生活していくうちに、「キッチンの高さが低すぎる」「無垢の木の床がよかった」などといった自分たちの希望に気づくことがあります。

他人の家を見て、そういうこだわり方があったかと思うこともあるのですが、後からリフォームすると高くつきますね。住まいに求めるものについては、よく家族で話し合ってから家探しをするとよいでしょう。

その他の後悔した理由

他にも住宅購入後に後悔する理由はいろいろなものがあります。そのなかでも、今までによく聞く後悔の事例をお伝えします。

購入して早期に転勤になった

周りの友人・知人でも、住宅を買った途端に会社から転勤を命じられたという話を聞いたことはありませんか?今でもこのようなケースは多くて、契約した新居が出来上がる前に夫だけ単身赴任して、新居には済んだことがないという人は少なくありません。

多くの会社員にとって転勤と住まいの関係は、大きな問題になりがちです。転勤先に家族で引っ越す決断をして、新居に家族が一日も済むことなく売却したり、賃貸したりしていることもあります。

ご近所との関係

ご近所との人間関係でよくなく、購入して後悔したという事例も多いです。ただ、これは事前に確認することが難しくて対処に限界がありますね。

ある中古住宅を購入した人から聞いたお話では、前の所有者と隣地の関係が悪くてよく揉めていたらしく、購入した住宅で大規模なリノベーションをするために挨拶に行って初めてそのことを知ったということがありました。

案の定、工事が始まってからすぐに隣地からクレームが入るようになり、リノベーション業者も自分たちも困っているという状況でした。

資金計画の問題

資金計画に問題があった

家賃の支払いと比較して、「購入した方が安いから」「同じくらいの支払いでもっと良い家に住むことができるから」という理由で住宅購入に踏み切る人は非常に多いです。購入する時点ではそうなのですが、子供が出来て妻の収入が無くなったり減ったりしたときに、返済が苦しくなる人も多いです。

会社の倒産や給料の引き下げなどでローンの支払いが厳しくなる家庭もあります。また、収入に変化はないものの、子供の教育費の増大などで支出が増えた結果、家計が厳しくなることもよくあることです。

資金計画を深く考えず、そのときの家賃との比較だけで判断するとこのような問題に直面する可能性が高くなりますから、将来のことまで考慮した住宅購入計画を練るようにしましょう。

住宅購入で失敗した、後悔したという人の話はいくらでもあります。どういった問題が起こりうるのかを知っておくだけでも対処できることがありますから、ここに挙げた事例は頭に入れておくとよいでしょう。

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